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2016年3月 ブックレビューの一覧

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2016年3月 ブックレビューの一覧

 

『冬の蝿』 梶井基次郎

私は日を浴びていても、否、日を浴びるときはことに、太陽を憎むことばかり考えていた。

 


『どくろ杯』 金子光晴

できれば、妻をその恋人からひきはなすための囮にかけたパリまでのこの先の旅など、手つけながれにして、忘却の時間をかけてなんとか立直るまで、この上海の灰汁だまりのなかにつかっていてもいいとおもった。

 

『断食芸人』 フランツ・カフカ

感じない人間には、わからせることはできないのだ。

 

『今日の経験ーー阻む力の中にあって』 藤田省三(『全体主義の時代経験』所収)

私たちは経験の消滅という「最後の経験」を生きつつあるのだから。

 

『すみれの君』 アルフレート・ポルガー(『ウィーン世紀末文学選』『心にのこった話』所収)

貴族には果たすべき義務があるのです。たとえこの悲しむべき共和国には見捨てられた種族だとしてもーー

 


『藪の中』 芥川龍之介

おれは中有に迷っていても、妻の返事を思い出すごとに、瞋恚に燃えなかったためしはない。

 

『刺青』 谷崎潤一郎

其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。

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