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無料で紙の本が出版できるサービス『∞books(ムゲンブックス)』

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2015年の初め頃に登場した『∞books』(ムゲンブックス)は、KDDIのベンチャー育成プログラム「KDDI∞Labo」で採択されたもので、個人が無料で紙の本を出版できるサービスです。

∞books

 

PDFファイルをアップロードする必要もなく、Web上で文章を書いていくだけで、そのまま本が作れてしまいます。初心者には敷居が高かった技術面のハードルもほぼゼロにしました。

また、電子書籍での出版も可能です。epub形式のファイルの読み込みが可能な電子書籍リーダーで閲覧することができます。

 

EPUBファイルはどうやって読めばいいのですか?|ライブドアブログのヘルプ(PC向け) 

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今までの自費出版のシステム

これまでの自費出版では、完全に個人で販売するのであれば、数十万〜数百万の初期費用がかかるのが一般的でした。

自費出版の「価格表・料金表」|自費出版.com

出版社から本を出す場合は、原稿を出版社に持ち込んで交渉することで、その費用の一部または全部を出版社が支払ってくれるような契約になります。

売れる見込みが立たない状態で、出版社がその本に投資したり書店が仕入れたりすることはリスクになるので、初版の売れ行きをみて重版を検討していくのが、一般的な流れです。個人で出版する場合にも同様のプロセスを踏むのがリスクを負わないためにも必要です。

初期費用の内訳は、編集・印刷にかかる費用や、本を流通・宣伝するための費用などが主なもので、本のページ数や初版の発行部数によってばらつきが出てきます。

 

『∞books』は売れないとどこにも利益が発生しない

『∞books』では、一冊売れると、その売上の10%が印税として著者に入り、残りを∞books、印刷代と送料、販売店などへの手数料に分配されます。

オンデマンド印刷というシステムを採用しているので、発注されなければ印刷されないため、余計なコストが一切かからず、とにかく一冊でも本を世の中に出すには最適な方法です。

多額の初期費用がかかるせいで世の中に良い本が出なかった例は少なくないと思われますが、『∞books』は売れる売れないに関わらず、個人が出版するための大きなハードルを取り払ってくれました。

 

他の出版社からの再販も可能

必要に応じて、『∞books』からの出版を停止し、他の出版社から出版することもできるようです。

また、登録したデータはダウンロードして、自由に使うこともできます。

∞books で作られた本は、出版社であるデザインエッグ株式会社を通じて出版されるため、 すべての本にISBNコードが付きます。

ISBNをつけることのメリットには、次のようなものがあります。

  • 日本国内の書店などの流通にのせるための条件の一つになっている。
  • 国際ISBN機関の編集発行する国際出版者名簿に掲載される。
  • 国内のデータベースに登録されるので検索されやすい。

日本書籍出版協会のデータベース: Books

ですので、『∞books』から本を出版する場合は、ISBNで得られるメリットが受けられないことになります。ISBNが無ければ圧倒的に人目につく機会が失われてしまうので、自分のBlogやHPなどで宣伝することで、そのデメリットを補っていく必要があります。

『∞books』代表の佐田幸宏氏は、『∞books』に先立って、『My ISBN』というサービスを立ち上げています。『My ISBN』は、初期費用4,980円がかかり、サービス内容は『∞books』とほぼ同じです。(誰か違いを教えて下さい。)

 

最後に

出版業界の常識を覆すようなサービスですが、むしろ、クリエイターに余計な作業を負担させずに、作品やコンテンツをアウトプットすることに集中させるという点では、時代に即したサービスのような気がします。作品があふれれば、それだけよい作品や自分にあった作品を見つけるのは困難になりますが、そのデメリットよりも、良い作品になる可能性のある作品のが世の中に出ずに埋もれていってしまうデメリットの方が大きいのではないでしょうか。「後は良い作品を作るだけ」という環境は、クリエイターにとって「売れる見込みがなければ世に出ない」といったジレンマから解放してくれる理想的な環境といえます。『∞books』は学生から年配の方まで、個人の作家さんに多くのきっかけを与えてくれるかもしれません。

 

参考サイト:

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